ブレッター*1羅千雄 幼少編1

なぜ、俺はかくも独りぼっちなのか…それを突き止めるため、俺の産まれた時まで遡り、様々な考察を試みてみる。

俺が生まれたのは1977年1月13日(木曜日)、その冬はものすごく寒かったとのこと。今の大阪では考えられないことですが、外に干した洗濯物が凍ってしまうくらいだった、なんてことをよく聞かされたものです。

両親は結婚して長らく子供が出来なかったらしく、母は40歳を超えての初産だったので、一時は出産そのものに迷いを感じていたということを伯父から聞かされたが、無事帝王切開で俺が産まれ、その後弟や妹ができることもなく、以降期待の一粒種として、かなり手をかけて育てられることになる。

食事は全て手作り。離乳食はもちろん、通常食になっても、マヨネーズに至るまで全て作っていたとのこと。正直、そこまでせんでも…とも思いますが、長らく子供がない夫婦に授かった子供というのは、それだけ可愛いものだということなのでしょう。さすがにその気持ちだけは、俺も親になってみないと本当のところは分かりません。

さて、俺の覚えているなかで一番古い記憶は、3歳ぐらいの頃、両親と一緒に出かけた京都の国鉄梅小路操車場と、その時に乗ったのかどうかは定かではないけれど、ブルートレインに乗ったこと、その時に親父に肩車をしてもらったこと…これがおそらくは一番古い記憶だと…ひょっとしたら、後になってアルバムでも見ながら刷り込まれたのかも知れませんが…。